Blog > 2023.08.10.

かもかて詰めプレイ:ローニカ一心同体愛情B ★

 

 

はじめに

 

 この記事にはフリーゲーム『冠を持つ神の手』の核心的なネタバレが含まれます。

 ローニカev74「馳せる想いは」正解分岐およびローニカ愛情Bを未通過の方の閲覧は非推奨です。

 

 また、当記事はプレイログという名目の二次創作です。

 自己解釈を多分に含みますので、閲覧の際はその点をご了承ください。

 

  

 こんばんは。またはこんにちは。

 今日はレハトの日らしいので、せっかくだからと詰めプレイをしました。

 長々と説明するよりも結果を見せた方が手っ取り早いので、スクショを貼ります。

  


  

 ご覧の通り、私の大好きなローニカ愛情Bです。

 それも、相互に「一心同体」ですね。

  

 実は「一心同体」でローニカさんエンドを迎えたことはこれよりも前に一度しかありませんでした。

 加えて、ローニカ愛情Bは好きだけれども、自分の中でどんなストーリーが至高なのか、未だ判断がついておらず。

  

 なので、今作ってみることにしました。

 至高のローニカ一心同体愛情Bを。

  

 コンセプトは、「馳せる想いは」で正解するまでの流れを、ストーリーとして自然に仕立てること。

 何しろ、答えを先に知っている私は往々にしてとりあえず正解させちゃいますからね。

  

 そんな感じでできたのが、以下のようなレハト様です。

 ストーリーは全てレハト様次第ですので、レハト様を説明することがそのまま一年間のストーリーの説明になります。

  

 それでは、どうぞ。

  

レハト

 
 二人目の寵愛者。
 神経質な皮肉屋。かんしゃく持ちで人を寄せつけないが、根は繊細で素直。静穏を愛している。一人称は僕。
 昔は家庭の事情から各地を転々としており、人見知りな気質も相俟って、心を開ける相手は母親のみであった。やがて辺境の村に居つき平穏な生活を送るが、母の死を境に心の均衡を崩す。間もなく寵愛者として見出され、故郷遠くの王城へと連れられた。
 
貴族というもの
ローニカには貴族の愚痴を言ったりする
陛下とお昼4
リリアノには可愛らしいジョークも飛ばすレハト(半ば本気)

 
 王城暮らしを始めると、王候補としての実感が湧かないながらも訓練に熱心に取り組む。交友関係は狭く、国王のリリアノと侍従頭のローニカの他にはほとんど関わりを持たない。
 リリアノに母の面影を見ており、リリアノには甘える様子が見られた。自分を故郷から無理やり連れ出したローニカには憎まれ口を叩く一方で、奇妙な信頼を寄せてもいる。
 母の面影を追う彼は、ローニカに支えられながら王を目指すようになる。
 
語られぬ王
この後ショックで寝込むレハト
かつての面影
「僕は――私は、ネセレだ」

 
 王たる器量を知るべく訪れた玉座の間にて、老女の侍従から代々の国王のこぼれ話を聞く。国王余話や城内の噂を通じて、四代国王ネセレの死の真相を悟る。ローニカとリリアノに真実を問いただすと、ともに肯定が返される。そのことに一時はひどく取り乱し、リリアノの「前の王は次の王に食い尽くされるべきだ」という言を信じて、しいすべき王としてリリアノを憎み始めた。
 
裏切りの誘い
体調が悪いとろくなことを考えないレハト
老女の想いは
王として生きる覚悟を決め、城印象をマイナスからプラスへ反転

 
 しかし、ローニカにリリアノへの裏切りを拒まれたことで思い直す。心の整理のために改めて訪れた玉座の間で、老女の侍従からネセレの話を再び聞いた。ネセレを好いた者も、まだこの城にはわずかに残っていること。人を殺めてまで成すべき正義はあるのかということ。王であることと人であることは相容れないということ。老女の言葉を聞き、彼はひとつの答えを導き出す。
 
 子ども最後の日、彼はローニカに想いを打ち明ける。
 

独白

 
 彼のことが好きなのだと。
 側に居てほしいのだと。
 その告白は、案の定拒絶される。予想の範疇だった。
 挙句に、脅された。彼は僕をいつでも始末できるのだと。そのために側についたのだと。知っていた。改めて告げられると、冷や水を浴びせられたようだった。
 
 けれど、ここで引き下がれば二度と機は訪れない。彼は僕から離れていく。そんな気がしていた。
 だから、僕は挑発する。始末できるものなら、してみればいいのだと。
 次の瞬間、首を捉えられた。逃れようもなかった。
 詰まる息の中、丸腰でも彼はこれほどに強いのだと、誇らしく思った。
 
山へと導かれ
正当なる死

 
 ふと、思い出す。彼が神殿で投げかけた問いを。
 あのときは、恐れていなかった。僕が着く頃にはリリアノも居るだろう神の国だ。彼女と同じ場所に行けるなら、死も捨てたものではないと思っていた。
 けれど、今、己の愚かしさを知った。いつかの夜のリリアノの叱責の重みを、身をもって知った。
 恐ろしかった。首にかかる彼の手が。
 もういいと制止しようとした声さえ出てこなくなるほどに。
 
 声に出さずとも制止の意は伝わったらしく、拘束は解けた。
 彼は言う。
 僕の息の根など、容易に止めることができる。
 命じられれば、躊躇いなく成し遂げられる。
 それでも、変わらず側に置いてくれるのかと。
 
 僕は頷いた。
 やはり、恐ろしくもある。
 しかし、だからこそ彼に側についていてほしかった。
 

     

 ――王の使命に費やしたその半生を、冠を失ったとき、王であった者の身に何が起こる?
 ネセレは、行ったことは全て無に還ると死の影に怯えていた。リリアノもまた、王としての死を待っているのかもしれない。王が冠を失ったあとに残るのは、何ひとつ持たぬ人の抜け殻だ。
 自分が王になれば、己の身にも同じことが起こる。そう諦めるより仕方のないことなのだろうか。
 
 違う。
 そんなの知ったことか。
 
 私は人としてリリアノを、ローニカを愛し、信じている。だからこそ、リリアノが築いた泰平の世を後に続かせたい。ローニカの主君たるリリアノの理想を、やがてネセレの理想をも、実現したい。愛する人が望んだものを後世に遺したいと願うのは、人でも王でもできることだ。
 それを行動に移すには、ローニカの力が不可欠だった。
 
 ローニカは、ネセレの顛末を見た。
 同じ轍を踏むことを、彼は許さないだろう。
 もしそうなるときには、彼が僕の死をもって止めてくれる。
 
 ローニカは、二人の王を見た。
 僕が叶えるべき理想を、彼だけは知っている。
 
 死は、やはり恐れるべきものだ。
 恐れていなければ、僕は何も遺そうと思わなかっただろうから。
 
「……かしこまりました」
 優しい声音で、彼は言う。
「私は貴方の側にありましょう。
 今までと変わらぬように、これからも。
 それが貴方の望みならば、それに従いましょう。
 いつしか貴方が望まれなくなるその時まで。
 何かご用がございましたら、どうぞお命じくださいませ。
 私は、そのために貴方のお側にございます」
 
 それが彼の答えだった。
 僕には、それだけでよかった。
 

続・レハト


 
 彼は――否、彼女は、王となる。
 その傍らには、いつもローニカの姿があったという。
 見張るような彼の視線に、王は静かに応え続ける。
 
 いつか彼が山へと至ったその後にも、彼のいた証が残るように。
 

おわりに

      

 このストーリーを決めるまでの流れは以下の通りです。


①「馳せる想いは」での問いに正解するのが不自然にならないストーリーを作りたい!

②「国王余話」でネセレの話を聞こう

③主日が足りなくなりそうなので、あえて「裏切りの誘い」を起こして好感度を稼ごう

④「裏切りの誘い」の条件「リリアノ好愛-20以下」を、どうせなら反転憎悪で満たしてたら面白いかも

⑤ローニカさんが側にいる人といえばやはり王なので、「いずれ着く処」で王に憧れてもらおう(老女と出逢うきっかけ作りにもなる)

⑥主日が足りないのは承知で、最後は老女の侍従に助言役を任せよう

 

 という具合でした。

 反転ポイントが「語られぬ王」なのはすんなり決まりました。「正当なる死」としばし迷ったくらいかな。

 舞踏会には三度参加してもらう予定でしたが、一度目の舞踏会が思いのほか大盛り上がりだったため、二度に抑えました。試合見物で貴族を睨みつけてネセレみを出しつつ名声ボーナスをいただき、二回目の舞踏会でローニカさんに送り出された矢先にリリアノ様と踊ってさらに名声を爆上げする感じです。舞踏会は二回目以外ストーリー的な内容が虚無になりそうだったので、余った主日一日を試合見物に回してレハト様のキャラ性にエッセンスを一滴加えられたのは幸運だったなと思います。

 

 あとは、個人的な好みとして、波瀾万丈なストーリーというかちょっと厄介そうな感じのレハト様になってもらいたかった。

 純朴で可愛いレハト様ならわかりやすくローニカさんに好かれそうではあるけれど、好かれて当然の人が好かれてもそれは当たり前で、そこには葛藤が生まれないので。気難しいレハト様が苦しみながら自分の生き方を自分の力で決める。そんな物語にしたかったのです。

 

 とはいえ、一心同体達成はかなり危うかったです。イベントを詰め込みすぎて主日が足りていないのもありますが、もうひとつ。

 「王となること」で一度一心同体になったのに、「かつての面影」でリリアノ様の好愛を下げた影響でローニカさんの好愛まで下がってしまうことを失念していて、その後「裏切りの誘い」でまた一心同体に戻って事なきを得るという綱渡りをしてしまいました。まあ、なんとかなったからヨシということで。

 

 

 今回のプレイのポイントは三つ。

 

➀ローニカへの印愛を早めに上げておくこと

 ローニカさんの攻略に慣れている方なら言わずもがなですが、好愛25以上では印愛が好愛の上限という独特のキャップのかかり方をするので、その対策をしなければなりません。

 

➁「一緒に訓練」後、好友30までは礼節の訓練で稼ぎ、その間はなるべく好愛を上げること

 「一緒に訓練」までに礼節を100以上にしておくとベターです。ようは力業。

 特に、今回は「いずれ着く処」や「老女の想いは」を出すためにローニカさんのイベントを極力削らなければならなかったため、好感度上げにもダンドリが重要になってきます。ピクミンでの学びがここに活きてきたよ。

 

➂「語られぬ王」までにリリアノの好友を20未満に抑えること

 好友が20以上だと、発生優先度で勝る友情ルートのイベントがわんさか出てきてしまい、「語られぬ王」に繋がる「訪問の用件」を起こしにくくなります。

 特に、今回はイベントを極限まで削った結果がこれなので、全くと言っていいほど主日に余裕がありません。一回調子に乗って好友を上げすぎてやり直しました。詰めプレイあるあるです。

      

 

 最後に、選んだ選択肢一覧を載せておしまいといたします。

 ありがとうございました!

 

あかつきあけみ

ピクミンが上手そうらしい。

試しに体験版をやってみたらすごく面白かったので、製品版もやってみたいと思っている。